horahuki

ミストのhorahukiのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.2
大きな嵐が去った朝、息子とスーパーに買出しに来た主人公。すると周りが全く見えなくなるほど霧が立ち込めて来て、「霧の中に何かいる」と叫びながらスーパーに駆け込んでくる者が。正体不明の霧のためにスーパーから出られなくなる話。

多分7回くらい見てます(笑)
でも、何回見てもあんまり好きになれないんですよね〜(^^;)途中までは大好きなんですけど、中盤からはあまりハマらず…。衝撃のラストとやらも取って付けたような違和感があるんですよね(ー ー;)

霧の正体は何なのか。本当に中に得体の知れないものがいるのか、毒性のものなのか、それともただの濃霧なのか。中盤までのスーパー内のいざこざが面白いですね。田舎町なので、それぞれに見知った者が多く、日頃心に秘めてる嫌悪感などが炙り出されていきます。そして、それぞれが属する社会的地位の間の不満も表に出て来て、溝がどんどん深くなっていく。この、普段表に出てる建前が取っ払われていく流れが大好きです。

ただ、狂信者を絡めた後半の流れがちょっとついていけないです。きっかけは幾つかあったとはいえ、さすがに急激に情勢が変わりすぎだし、綺麗に2つに分かれ過ぎな気がするんですよね。それにそれぞれの変貌ぶりも急すぎるし、行き過ぎてるような…。色んな要素を詰め込みすぎで、ここら辺がすごく浅く感じてしまいました。もっと丁寧だったらかなり好きな展開なんですけどね〜。

そして、クライマックスも唐突過ぎな気が…。ああなることについて、息子の発言とか途中で伏線ありましたけど。少なくとも決断するの早過ぎだと思うんですよね。特に切迫してる状態じゃなかったですし、あの時点ではそういう打合せだけすればよかったんじゃ。原作通りここら辺を削って狂信者の流れをもっと丁寧にやってくれた方が好きでしたね。全体的にやりたいこと詰め込み過ぎて、後半以降雑になってしまってる印象です。
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