Aix

エドワード・ヤンの恋愛時代のAixのレビュー・感想・評価

3.7
牯嶺街少年殺人事件やヤンヤン夏の思い出などで知られるエドワードヤンの作品。台北を舞台にした3日間の恋愛の話。

東京国際映画祭の濱口竜介監督のトークショー付きにて鑑賞。今作はエドワードヤンが得意とする群像劇的な側面が強い一方で、牯嶺街やカップルズにあったような不良要素がかなり削ぎ落とされた作品でした。とは言え男性社会のあり方や、友情や恋愛の絡れと言ったエドワードヤンらしい展開も少なくはなかったです。撮影と照明は安定して素晴らしかったし、90年代の台湾特有の空気感も好きでした。ただ全体的にキャラクターが多いせいか編集の粗が目立っており、間延びしたのが否めません。もう少し短い尺にしてキャラクターに感情移入出来るようにした方が良かった気がします。今作は話の流れはカップルズと似ていたけど、個人的にはカップルズの方が応援したくなる恋愛映画でした。そういう意味でも今作の邦題は独立時代にするべきだったような。。。

とりあえず映画館で見れて良かったです、濱口竜介監督のトークショーも短いながらに面白かったし、早くヤンヤンとか台北ストーリーとか、他のエドワードヤンの作品が見てみたくなりました。
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