鈴木清順監督の大正ロマン三部作のひとつ。
旧い日本家屋の陰影とそこに浮かび上がる女性の白い肌。この時代のエロスがよい。狐や狸に化かされているようなシュールな世界。もう現代にはこんな色気ある陰影ないのでは、と思った。
松田優作、原田芳雄がよい。
教養とむさ苦しさと下卑な感覚で、立ち向かい迷い込む妖しい迷宮。彼らは弱いウサギちゃんみたい。
調べたら、泉鏡花原作の「陽炎座」、「艶書」、「春昼」、春昼後刻」、「星の歌舞伎」、「酸漿」などからパーツを抜粋して、コラージュした構成となっているらしい。
読んでみたいが、たぶん意味わからんだろうなぁ。