Kaho

太陽と月に背いてのKahoのレビュー・感想・評価

太陽と月に背いて(1995年製作の映画)
4.5
今日、誕生日を迎えました💃💃
誕生日には特別な映画を観よう
ということで、ずっと温めてきた作品をやっと拝むことができました
なかなかレビュー書けなかった‥
【以下レビュー長いです】
こちらの映画はなんとすでに廃盤。
なかなかゲットできないことで有名で、どんどん価値が高くなっていく。
こうなったら何としてでも人生で一度は観ておきたい‥
レオ様好きならなおさら。
これはもう美術品を買ったと思うしかないよね
思い切りましたぁぁぁぁぁぁ!
しかも1995年やし運命感じちゃった
けどゲットできてよかったと100%思える!いや、120%思える!!

ああ、レオ様‥
ただひたすらに美しい‥
どこを切りとっても絵になる
寝顔までも美しい‥
もうため息出ちゃうよ‥

一番レオ様が美しい時と言ってもいいかもしれません
こんな美しいレオ様の一瞬を映画にしてくれた監督に感謝
ちょうどギルバートとタイタニックの間くらいかな?
レオ様って写真でも十分綺麗なんやけど、映像になるとさらに美しさ発揮してくるから恐ろしい、、オーラがすごい
今でも色んな作品出て活躍してるし、アカデミー賞獲っちゃうくらい演技も凄くて好きなんやけど、タイタニックやロミジュリの時の美しさや演技の上手さは格別よね‥
これこそ才色兼備
もう私の中で王子様👑✨✨
恐らくこのDVDは墓場まで持っていく🥺✨笑

物語は過激なシーンもあるし、決して派手な映画じゃないんやけど、私は好きやった
レオ様の美しさだけでもこの映画は観る価値あります
犬🐕とヤギ🐐の鳴き真似上手くてびっくりした

この映画で"アブサン"というお酒を知りました🥃
エメラルドグリーンのとっても綺麗な色のお酒
飲む時にはグラスの上に角砂糖を置いたスプーンを渡し、角砂糖を少しアブサンで湿らせてから、火をつける。溶けた砂糖を酒に落として飲む・・・
アブサンはスイス発祥のお酒で、フランスやスペインなどヨーロッパで広く飲まれてきたそうで、基本となるのはハーブ。
アルコール度数は45度から高いものだと80度くらいまであるのだとか。
女性でも比較的飲みやすく、ハーブの香りがしっかり感じられるのでクラフトジンが好きな人にもおすすめらしいです

【ストーリー】*ネタバレあり

19世紀のフランス象徴主義の代表的詩人、アルチュール・ランボーとポール・ヴェルレーヌの軌跡を描いた人間ドラマ。物語は、若く美しく才気溢れるランボーと、酒に溺れ狂暴な感情の爆発と内気な優しさという矛盾を孕むヴェルレーヌの奇跡的な出会いから、2年間に渡る同性愛の日々、その果てに来る別離と破滅、そしてランボーがアフリカを初めとする放浪の旅に出て孤独な死を迎えるまでを、壮大なスケールで描いてゆく。
(allcinema ONLINEより引用)

ランボーが凄いのは、20歳までに普通の詩人の一生分の詩を書き、21歳になるかならないかで絶筆してしまったこと。つまり、この人生の始まりの時期に書いた作品だけでフランスを代表する詩人と言われるまでの評価を得、世界中で彼の詩が読まれ続けているということなんです

本作では、ランボーとヴェルレーヌ、そしてヴェルレーヌの妻のマチルドとの三角関係が赤裸々に描かれていますが、まあヴェルレーヌが身勝手すぎ。
妻を殴る・蹴る、かと思えばランボーには"妻の体を愛してる"と言い放つ。
こんな男を若く美しい男女が何故必死に取り合うのか、不思議に思えるほど‥
ヴェルレーヌの魅力をもう少し描いてほしかったけど、ハリポタでルーピン先生を演じた人と同じ人とは思えないほどのデヴィッド・ジャービスの熱演
オデコが少し目立ちますが‥🙄笑
妻もランボーもどっちも取りたいご都合主義、身勝手上等。これが本音だから始末に負えないんです。
妻のところに帰るヴェルレーヌを見つめるランボーの表情が切ない。
一方、ランボーも全力でヴェルレーヌに向かって来る。彼もまた剥き出しの、抜き身のナイフのような少年です。ランボーの若さゆえのエネルギーが凄い
お互い剥き出しどうしの、全力のぶつかり合い
この魂の激突の中でランボーの一生分の詩が生まれたということ、そしてヴェルレーヌと別れた2年後にすべてを出し尽くしたランボーが絶筆したことも、納得できる気がしてきます。

ランボーに"愛してると言ってくれ"と懇願するヴェルレーヌに、ランボーが、"じゃあ、手をテーブルの上に置いて" と言うなりヴェルレーヌの掌に思い切りナイフを突き立てるシーンは壮絶。
血が流れ、泣き叫ぶヴェルレーヌ‥
これも、決して憎しみ合っているわけじゃなく、これがランボーの愛。ヴェルレーヌの愛。
ヴェルレーヌがランボーを拳銃で打った時も同じ。
時代が時代なので、もう少し同性愛が許されていたら‥2人の人生はまた違うものだったのかもしれません
"太陽を見たい" とヴェルレーヌに言い、エネルギッシュに海辺を走り回り、子どものように抱きつくランボーを見ているとランボーの魅力に惚れてしまうヴェルレーヌの気持ちも分からなくもない‥
ラストのランボーのことを思い、回想シーンとしてヴェルレーヌの前に若かりし頃のランボーが登場し、ナイフを手に突き刺すのではなく、そっとヴェルレーヌの手にキスをするシーンは必見です
”肉体か魂かどちらを愛しているか”
お互いにすれ違い、苦労し、簡単に分かち合えない2人でしたが、心の底からお互いのことを思い、愛し合っていたのだと実感しました

しばらく余韻に浸ってます‥😭😭💓
Kaho

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