ペコリンゴ

トレジャー・ハンターズ/進め! 笑撃冒険王のペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.5
記録。
最後の童心

邦題が恐ろしくつまんなそうだったけど、一見キマってる3人が水没してるジャケ写に興味をそそられてアマプラでポチー。

大の大人な幼馴染3人がお宝探しの冒険に出てワチャワチャするコメディ映画です。

あらすじは…
幼馴染の1人ビリーが亡くなり、葬儀に集まったダン、ジェリー、トムの3人。それぞれ30歳になりそれなりに事情を抱えてる。亡き友を偲び、幼い頃に作った秘密基地を訪れた3人はハイジャック犯D.B.クーパーのお宝の在処を示す地図を発見し、バカをやる最後のチャンスだと冒険の旅に出るのだが…。

いや、意外と楽しめた作品でした。

イイ大人がバカをやるという発想が既にバカだったりしますが、童心に帰るってのが難しい社会生活のなか、せめて映画を通してはしゃいでみるのも悪くないですよね。

仕事に身が入らないジェリー、女好きで奔放なトム、そして気弱だけど一番マトモなダン。コメディ的に一番酷い目に遭うのはマトモなタイプなワケで、セス・グリーン演じるダンが子熊に間違われて親熊に連れ去られるシーンなんかは笑える。他の2人がデカいのかと思いきや小柄なんですね。

総じてパロディ多めの作品なんですが、なかでも目立つのはバート・レイノルズ主演『脱出』(1972)ネタ。仙人みたいなビジュアルの本人出てきたときはビビったw

ちなみ3人が目指すお宝の持ち主(?)D.B.クーパーとは実在した人物。史上唯一未解決のハイジャック事件の犯人らしい。

ま、そんな元ネタは知らずとも肩の力抜いて友達とバカやってる感覚になれる作品だと思います。

普段重荷を背負ってる方にオススメ。