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灰とダイヤモンドのまことのレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
3.6
白黒映画の芸術性と価値を改めて思い知らされた気がしました

人間の業や退廃性を演出するのに特に効果的なモノクロ画面

一見どこか寂しくて廃れたいわゆるネガティヴ要素が表面化しがちなんですが、こと映画や絵画なんかにおいてはカラーでは生み出せない芸術性が表現されることもある

それにたった二色の画面を自分で自分なりに彩りながら鑑賞するという楽しみ方もあるので、一概に時代遅れのものといって一蹴することはできません



「午前十時の映画祭」が来年度で終了するという超訃報級の凶報が入り、自分の中で「残り何本」という哀しきカウントダウンが始まることとなりました



フィルムに収められた一コマ一コマ

偉大な先人たちの肉声

色褪せないストーリーと古き良き思い出

数少ない貴重な映画体験



全てを大切に大切に
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