カイト

サンライズのカイトのレビュー・感想・評価

サンライズ(1927年製作の映画)
3.7
【映画鑑賞批評②】
無声でも音楽と演技で楽しめるのが魅力であると感じた。というのも「表情が豊かさ」と「音楽による雰囲気」と「音楽と俳優のリンク」により無声でも理解に及ぶ。特に嵐で遭難した妻に男が声を張るシーンで声を金管楽器のようなもので再現しているのがよかった。またセットの迫力も魅力だと感じた。特に遊園地のシーンは外装だけではなく施設の雰囲気が伝わってきてよかった。加えて雨が降り始めるシーンの街並みも良かった。少しのカットでしか使われないのに作り込まれていて凄いと感じた。ストーリーで言うと泣いてしまうような結婚式や嵐のシーン、笑いが溢れてしまうような写真館や遊園地のシーンなど沢山の映画を観て得られる面白さがこの90分に詰め込まれていて満足した。そして登場人物の演技の濃さで起伏を楽しむことができた。およそ1世紀前のなのに当時の撮影技術をフルに使っているからこそ現代でも楽しめる作品ができているのでないかと感じた。
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