1903年〜1904年、万国博覧会を目前にしたセントルイスに暮らす中流家庭の日常を、四季を背景に温かく描いたミュージカルドラマ。
アメリカが理想の典型としたような家族の姿を、情感豊かなナンバーとともに綴る。
一つひとつのドラマや騒動、ロマンスが愛おしく楽しくハートフル。
キャラクターがみなチャーミングで、そんな彼らの物語に恋をする。
四季に沿って大まかにオムニバスっぽくなっているのも観やすいし楽しみやすい。
心の故郷への愛というのはアメリカ映画らしいテーマな気がする。
そういう意味ではやはり今風の展開ではないのだろうが、映画史に残る作品としてはもちろん最高。
戦時下の疲弊した心を吹き飛ばそうとする優しさと気概も感じる。
ダンスパートナーの予約という文化は久々に見たけどやっぱり興味深い。
カラー撮影の映像も美しい。