けんけん3号

ツナグのけんけん3号のレビュー・感想・評価

ツナグ(2012年製作の映画)
3.0
映画の宣伝文句から、涙涙涙の作品かと思ったら少し違いました。生きている者が、これから前に進むために真実と向き合う話で、結果は吉となるか、凶となるかは、生きている者の考え次第で決まります。ハッピーエンドという、お決まりのパターンじゃなかったので、そこは面白いと思いました。結局、人生は自分自身で決断、判断をしなければならないということです。ツナグがない本当の世界では皆、自分で決断、判断して納得、後悔をしていますけどね・・・。個人的には、生きている者が死者に合いたい理由が、いまいち重くない感じがしてしまいました。一度しかチャンスがないのに、深みが感じられませんでした。それなりの感動はあるのですが・・・。原作の評判がいいので、そちらを読めばもう少し印象が違うのかもしれませんね。でも題材や設定はいいので、成長した松坂桃李で続編を観たいです。
樹木希林の演技は自然で存在感があり、流石でした。仲代達矢の存在感も流石でした。