Newman

ディファイアンスのNewmanのレビュー・感想・評価

ディファイアンス(2008年製作の映画)
4.0
凄い映画を観た。事実とある。今まで観た映画ではユダヤ人以外の白人に助けられたり、日本人外交官に助けられて海外に逃れたりする話だったが、ユダヤ人自身で銃を持ち多くのユダヤ人の命を守った話だった。ドイツ軍のユダヤ人狩りから逃れた兄弟が助けて欲しい一緒に行動したいというユダヤ人たちを守り、少しずつ大きく集団になっていく。最後には1,000人を超えたと知ってまたビックリ。厳寒の森の中の生活で食料も乏しい中、行動を共にする中には苦労の多い食料調達をする者には食料を多くするべきだという人間が現れたりするなど内部の混乱も抱えつつ。弟の1人は一緒に行動できないとソ連軍の戦闘に加わるとして数人を連れて離反していく。ドイツ軍の戦闘シーンが多いのは映画としての迫力を増すためかなと思ったりもしたが「事実」としていた重みも感じた。
そんな厳しい状況の中でも男女が一緒にいれば恋愛感情もうまれるんだなと違う感動もあった。
一つだけ私の理解を超えていた。面倒を見ることはできないからその集団の中では妊娠は許さないとされていた。だが1人の女性が、妊娠していた。ドイツ軍によってレイプされたのだ。ただその女性は「赤ちゃんが生きる支えだ」と言っていた。そんな状態で生むことになる子どもが生きる支えになるものなのだろうか?分からなかった。
この映画を面白いと言ってはいけないのだろう。新しいドイツ軍対ユダヤ人の物語を観た。
Newman

Newman