山

Kids Return キッズ・リターンの山のネタバレレビュー・内容・結末

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

家で見た。お母さんとお姉ちゃんがうるさくて集中できんかったけど、いい映画やった。

親しかったシンジがいつしか自分の手の届かない存在なって行き焦る気持ち、それをシンジに悟られまいと余裕な顔をみせようとするマサルの気持ちが胸にグッときた。
ボクシングではシンジに負けたけど俺にはヤクザでのし上がっていく夢がある。土俵が違う。って足掻いて自分に言い聞かせようとしている感じがたまらない。

何者かになりたくて、でも才能や努力が足りずなれなくて、そんな中、自分の道を模索してやっと掴みかけたものも自分のせいでうまく行かなくなる。
なにもかもなくなった二人がたどり着いた先が高校のグラウンド。

冒頭を見る感じ、これからは安定したものを求めるようになって夢を追う時期は終わったんかなって気になる。
でもキッズリターンって題名を考えるとまだこれからなんかなって気にもなる。
ただ、あそこでまだ俺たちは始まってもないって言って笑うってところに愛しさを感じる。

信じていれば夢は必ず叶うってよく言うけれど、初志貫徹した芸人2人だけが夢を叶えている。
未来が不安な中、夢が叶う保証がないのに夢を見続けて辛抱強く粘るなんて誰しもできるもんじゃない。

自分はまだ若い。常に全力で頑張ろう。
大事なのはこれからだぜ。
山