NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。
ニューヨーク州ウェスト・ポイントにある陸軍士官学校で教官を務めたMartin Maherの自伝を映画化。
アイルランドから移住して来たばかりで、軍隊のことも全く知らなかったマーティー(Tyrone Power)が、ウェスト・ポイントに給仕として雇われた日から始まる50年間の思い出。失敗ばかりで間抜けな目に遭うこともしばしば、我が子同然の候補生たちを死地に遣る責任や罪悪感に圧し潰されそうになりながらも務め続けるマーティーの姿に泣きそうになった。
マーティーとメアリー(Maureen O’Hara)のぎこちないロマンスは笑えたし、ジョン・フォード監督がコミカルな場面を撮ったことに対する意外性もあった。後半になるとマーティーの弟が全く登場しなくなる点が惜しい。