アンドリュー・ニコル監督の発想は好き。
『ダカタ』も『トゥルーマンショー(脚本だけ)』も『シモーヌ』も発想が好きだった。
この映画の金=時間=命というの発想も好き。
医学が発達した未来、遺伝子操作で人は25歳で身体の成長・老化は止まり、そこから先は25歳の体のまま永遠に生きられるようになった。
でも、増えすぎる人口を抑えるために、通貨の代わりに命の時間をつくる。
豊かな人は命の時間は何百年もあり、貧しい人は死んでいく。
多くの貧しい人々は残りの時間が1日もない。つまり、その日、働いて時間をもらわないと死んでしまう。
その設定は良かったけど、
そこから先の展開は(良くない意味で)『バッファロー'66』ばりの荒削りな男女が登場。カーチェイスシーンばかりで、その流れも安っぽかったように感じた。
アンドリュー・ニコル監督の設定は凄く好きだけど、この映画は名作になりそこねた。ちょっと残念。