kuu

TIME/タイムのkuuのレビュー・感想・評価

TIME/タイム(2011年製作の映画)
4.0
『TIME/タイム』映倫区分G.
原題In Time.
製作年2011年。上映時間109分。

アンドリュー・ニコル監督が、ジャスティン・ティンバーレイクとアマンダ・セイフライドを主演に迎えて描く米国製SFアクションサスペンス。
未来設定ボニー&クライドって感じかな。

科学技術の進歩によりすべての人間の成長が25歳で止まり、そこから先は左腕に埋め込まれた体内時計『ボディ・クロック』が示す余命時間だけ生きることができる近未来。
貧困層には余命時間が23時間しかない一方で、富裕層は永遠にも近い時間を手にする格差社会が生まれていた。
ある日、ひとりの男から100年の時間を譲り受けた貧困層の青年ウィルは、その時間を使って富裕層が暮らす地域に潜入。
大富豪の娘シルビアと出会い、時間監視局員(タイムキーパー)の追跡を受けながらも、時間に支配された世界の謎に迫っていく。

嗚呼!なんちゅう妄想を掻き立てるプロットやぁ。
オッサンでもくそジジイでも経験を積んであの手この手でやれば二十代の肉体でいれる。
あんなことや、こんなことだって出来るんかぁ🤤ウシシシ。
って、小生の二十代はへなちょこギャンブラーやったし、スッカラカンになって早死にしてもうてるやん。
チェックメイト♟️。
容姿は変えれんやん。
チェックメイト♟️。
ジャスティン・ティンバーレイクは、母親を演じるオリビア・ワイルドより3歳年上。
まぁ、なんしても、自分の父ちゃん母ちゃん、はたまた息子に娘(小生にはいませんが)が自分の肉体年齢と同じ位は当たり前になるなら、エロチックな禁断の愛も増えるやろなぁ(近親相姦)。
今は亡き母を思いだし、キモッ。
チェックメイト♟️。

余談ばっかりですが、六道って概念があります。
生け歳いけるものは、
天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道に生まれ変わり輪廻をくりかえす。
この中の天道は寿命がとても長い。
毘沙門天やらが住む世界。
だけどお釈迦様が云うには、
『諸天は楽なりといえども福尽くればすなわち窮まり、六道に輪廻してついに苦聚くじゅとなる。』
長生きしていろんな経験を積めば積むほど心身の苦しみ(病気や、別れ、特に死に別れ)を強く感じるようになる。
そんな事がふと過ったお話でした。
※本作品は仏教とは一切関係ないので😊
今作品はマルクス・エンゲルスの影響を受けてるって感じたかな。
『時は金なり』
誰もが25歳で老化が止まるように遺伝子操作されてる未来。
その後は、より多くの時間、日、週などをGETしない限り、人々はあと1年しか生きられへん。
コーヒー1杯の値段は4分。
現実医学やとタバコ一本吸うと5分寿命が縮むって云うけど安いんか高いんか。
実際、そないな世界になって寿命時間と云われてもイマイチ感覚が掴めんかも。
寿命が来て嘆くタイプやなぁ小生は。
まるでスマホ決済で欲しい商品ポチポチ押して、後日、請求書見たときの感覚かな(ちゃうわなぁ)
高級レストランのランチが8週間半。
何をどうして弾き出すのかその日数。
富は今と同じくらい偏っていて、富裕層は少なくとも100年は生き残り、貧困層は1分1秒を争って生き延びる。
各個人の価値てのは前腕部に時計として刻印されてて、強制収容所の刺青とレイヴのケミカルライトを掛け合わせたようなネオングリーンの13桁の数字なんかシブイ。
そないな技術があるのに、ネオンライトのタトゥー入れた奴がいないのは不思議やった。
ティンバーレイクが3歳年下の女優オリヴィア・ワイルドを『ママ』なんて呼ぶんは、今作品の中でも特に変態的プレイで巧妙なタッチかな。
女子、特にハリウッドで雇用され続けようとする女子が永遠の若さを求められてることへの辛辣な描写でもあるし笑えた。
作中、
『今は混乱の時代。
彼女は私の娘なのか、
妹なのか、
母なのか、
それとも妻なのか。
この時代は混乱している。
娘なのか、
妹なのか、
母なのか、
妻なのか。。。』
と大富豪のフィリップ・ヴァイス(ヴィンセント・カータイザー)は、カジノでウィルにアマンダ演じるシルヴィアに向かって云う。
ホンマそないな風になっち舞うやろなぁ。
混乱する。
多くの人々にとっては喜ばしいし、しばしば熱狂的な映画なんやろけど、今作品には欠点(突っ込みどころ)がないわけじゃない。
しかし、時間をお金に置き換えるちゅうプロットや、ジョークは面白いし、多くの点で個人的には嵌まったし、そないな難しい点は置いといて楽しむ作品とも云えるかな。

kuu

kuu