スギノイチ

暴力教室のスギノイチのレビュー・感想・評価

暴力教室(1955年製作の映画)
3.7
多国籍に分断された教室内。非協力的な職員室。
『フリーダム・ライターズ』ってほとんどコレのリメイクに近いな。
そういう映画の不良生徒役にシドニー・ポワチエがいるというのも運命的。
(本作のオチは現代だと排斥的だと非難轟々だろうが)

仮にもヘイズコード期とは思えぬ暴力描写。
女教師を強姦しようとした生徒を半殺しにした場面や、不意打ちからのリンチ、終盤の決闘など、ノワール顔負けの暴力コード。

しかし、かなり後半まで生徒と打ち解けないのは、後続作品に比べるともどかしい気持ちが続く。
裕次郎主演の日活教師映画なら、30分くらいで全員信者になるのに…
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