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極道の妻たちのLIBROのレビュー・感想・評価

極道の妻たち(1986年製作の映画)
3.4
話はイマイチだが、演出の派手さと躊躇いのない殺人・暴力シーンが多く、深く考えずに見れば楽しい。少々演技がオーバーに感じられて、笑けて来るとこもある。寺田役の成田真樹夫を初めて知ったけど、存在感あって好みの役者
【余談】
元々極妻シリーズは、ヤクザに縁のない女優を使って、皆にヤクザ映画を見てもらいたいという考えから、一作目の主演を岩下志麻、二作目を十朱幸代、三作目を三田佳子、四作目を山本陽子、五作目を吉永小百合という構想を練っていたが、東映の岡田社長が四作目制作が決まると、「やっぱ岩下に戻そうや」と鶴の一声があり、四作目からは全て岩下が主演した。個人的には吉永百合子が演じている作品は見たかった
今作のヒットで、岩下は「本当の」ヤクザから、挨拶されることも多々あったそう
監督の五社英雄は岩下志麻が好きだった。彼女が篠田正浩監督と結婚したと知ると、「俺という男がいながら、なんで篠田なんだ!あいつはもう使わん!」と言い、本当に10年以上使わなかった
岩下は今作のオファーを受けるか悩んだが、五社が「岩下志麻は今まで色気が役柄の中になかった。だから僕が作ってあげる」と語り、引き受けると決心した。岩下が毎朝撮影所に行くと、入口に子分役の俳優が並んで、「姐さん、おはようございます」と迎えていた
映画撮影中、五社は背中から尻に鬼の刺青を入れたそう
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