自分にはまだ早すぎたかな~
小津安二郎の遺作。
『東京暮色』が素晴らしかったので続けて観ましたが、こっちはまだ早すぎた…。
結婚を巡る父親と娘、息子、同級生、恩師の先生などが織り成すヒューマンドラマ。
久しぶりのクラス会で瓢箪こと東野栄治郎演じる先生と「あんな風にはなりたくないなぁ」と愚痴を吐く元生徒たちの本音や、笠智衆がバーで海軍時代の後輩である加藤大介と「軍艦マーチ」を歌うシーンなどとても面白いシーンばかりでした。
しかし、ここら辺がピークで後半の縁談話と同級生たちのコミュニティにはついていけず、理解がまだできなかった…。
同じお嫁入りがテーマの『晩春』は娘の原節子の葛藤も描いていたのだが、今回の岩下志麻はあまり登場せず、気づけば送られていた。
これが30.40代になればもっと楽しめるのかなと思います。
ただ、色彩と構図は完璧だし、斎藤高順の音楽も楽しくて良かったです。