よどるふ

赤穂浪士 天の巻・地の巻のよどるふのレビュー・感想・評価

赤穂浪士 天の巻・地の巻(1956年製作の映画)
3.5
いわゆる“忠臣蔵”を扱った物語にまともに触れるのはこれが初めて。切腹に向かう浅野内匠頭と、桜の木の影から出てきて目に涙を浮かべて口元を震わせながら見送る家臣・片岡源五右衛門を少し離れた位置から捉える画が、物悲しくも美しい。

時代劇を観慣れていないせいもあって、セリフが聴き取れなかったり、言い回しの意味するところが分からない箇所があったりはするのだけれど、大筋の把握には問題なかった。片岡千恵蔵演じる立花左近が、自身を騙る大石の真意を“察する”一連の言葉の重みが見どころ。
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