Ryan

新仁義なき戦い 組長最後の日のRyanのレビュー・感想・評価

3.2
暗殺史劇



ストーリー
国内最大規模となる大阪の坂本組の麻薬売人が、尼崎の河原組の準構成員と衝突。そのトラブルで売春婦が殺害され、米元組と河原組との抗争が勃発する。


主演 菅原文太
監督 深作欣二


「新仁義なき戦い」最終作

キャストが弱い。
これまでのサプライズ的要素もなく、ただやりたい事をやったような映画。
もはや「仁義なき戦い」はなかった。

このシリーズの1番の見どころは会話劇と群青劇、そして暗殺史劇。
これらがあってこその成り立ちがあり、そこからキャラクターの心情の変化やどう仁義を守るかの"ヤクザ"の戦いに発展する。
だが、今作にはそれのどれもない。

流動的かつ、ネタ切れ感あり。
カーアクションのシーンもそこまで盛り上がらず。これまで「仁義なき戦い」が描いてきた"若者の命"に対する尊厳みたいなものがなかった。

どうやら「その後の仁義なき戦い」という映画が存在しているようだが、鑑賞すべきか否か悩む。
Ryan

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