J四郎

河内のオッサンの唄のJ四郎のレビュー・感想・評価

河内のオッサンの唄(1976年製作の映画)
3.6
ミス花子の同名曲を映画化した恐るべき映画。これは川谷拓三の初主演作らしいです。ミヤコ蝶々も河内のオバハンを好演し、室田日出男など個性的な出演陣!とにかく濃い。

川谷拓三演じる博打好きのオッサンが大アバレする内容。彼は博打のカタに嫁をもらったり、岩城滉一が弟子入りしてきたりとムチャクチャです。
劇中の河内松原はどえらい無法地帯で風評被害が怖いところ。ホンマになんちゅうモン作ってけつかるんじゃ。

岩城滉一は東京のヤーさんと因縁があってトラブルが起こってしまう。色々あって河内のオッサンが東京へ殴り込みに行く話です。

松原ではないが僕自身、河内弁を駆使する地域に20年ほど住んでました。職場も荒くれモンが多かったのでノリ的にはこの映画みたいな感じでした。(もっと酷かったかも・・)そこへ初めて入ったときは岩城滉一みたいなカルチャーショックを受けたのも良い思い出です。河内音頭がなんとも懐かしい。

喧嘩っ早いが人情にもろいのはそうなんですが、劇中の河内はどこの国やねん?ってくらい無国籍。ほとんどインディアンか何か部族の集まりのようです。ま、東京モンにも優しいですよ。巨人ファンでない限りは。

一般にイメージされる大阪より濃いし、大阪弁ともちょいと違う河内弁のマシンガンを味わう映画やね。そいや「河内のオッサンの唄」はHEY!HEY!HEY!の初回放送で熱唱され度肝を抜かれた記憶があります。
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