ジュリアン

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カットのジュリアンのレビュー・感想・評価

5.0
『明日に向かって撃て』と同じ年に同じネタ元で白人アウトローを描いたという偶然の一致に驚くとともに、ヒロイズムのカケラもなく悲劇的に終わる死に様にはアメリカン・ニューシネマらしさを感じられて胸を打つ。なお、『明日に向かって撃て』よりも銃撃戦は苛烈。

今では様式美とも思える臭い演出の源流を見た気がする。俺も最後の4人が横並びに歩くのをワイルドバンチ歩きと呼んで歩きたい。決してアルマゲドンではない(ボニー&クラウドの方が先に死に際をスロー撮影して怒り狂ったという話を聞いて爆笑した)