現在までで5作公開されているジェイソンボーンシリーズ
前半3作で3部作らしいのでそこまで観ようかな
マット・デイモンの格好良さは十二分に堪能できたんで総合的には楽しめました
ただダニエルクレイグ007なんかと比べるとストーリーの薄さが目に付くのでスパイ物というよりスタイリッシュなアクション映画として見た方が吉かな
記憶喪失の男が、謎の組織に追われながら自分の出自を探していく過程は入り込みやすくてワクワクする
記憶はないのに、体で覚えている諜報術や身体能力を活かして転戦する様は、パッションではなくてスキル、つまり理詰めでボーンの強さを描写してくるのがスパイ的でクール
それを支えるマット・デイモンのキレキレ過ぎる体術はむしろ現実味がなくて劇画調の漫画みたいだ
ケレン味のある格好良さがある
問題はストーリーの弱さ
アイデンティティーという題を冠しているので真面目に語るのかと思いきや、ジェイソンボーンを辞めた真意も職業意識を考えるとかなり説得力が薄い
それに至る苦悩とかが描写されていれば感じ入る事も出来るだろうけど、唐突に情報だけ出されても、諜報というシビアな世界で何を言ってるんだって感じです
組織の動きも全て後手で、追う方も追われる方も後手後手同士の玉突き事故
ミスの隠蔽合戦しかないので規模の割にスケールが小さい
問題解決も成長もないので無理にジェイソンの記憶を思い出す必要性なかったんじゃないか?って気がする
どちらかといえばこの一作でそれっぽく終わらせる為に詰め込んだ終盤のシーンがかなり跡を濁している印象
あー、あの超人兵士作戦なんですけどねぇ。お金かけたけど失敗しちゃったんで、やめまーす。じゃあ次のスライドをどうぞ!...ってそんな甘い組織なんかCIA
諸々保留でto be continued ...の方が単体の映画としては美しかっただろうにな
まあつまりこの一作ではストーリーは全く終わってないので続編見るしかないよねぇ