「あなたと二人きり・・・
私達踊ってるわ」(バイ・ムーア=牧師の奥さん)
シカゴから片田舎のボーモントに転校してきたレン(ケヴィン・ベーコン)はロックもダンスも禁じられた町の風潮に驚きます。
牧師のショーは住人を神の元へ届ける使命感を支えにしているのです。そのために俗悪となるものを町に寄せ付けることを嫌っているのです。
町は数年前ダンス帰りの若者数名が自動車事故で亡くなっているのです。その若者の一人はショーの息子だったのです。
レンはショーの娘エリエル達に後押しされ町民集会で「卒業ダンスパーティー」を開く提案をするのですが、集会の大人達に却下されてしまいます。
レン達は町とは目と鼻の先のところにある隣町の倉庫を借りてダンスパーティーを開きます。
それを知ったショーは夫婦で少し離れたところからダンスパーティーを見守ります。
「あなたと二人きり・・・
私達踊ってるわ」夫人は、突然夫に語ります。
間違いなく音楽映画の金字塔です。
「フットルース」のテーマソングで始まる足元だけの映像から、ラストのダンスシーンまでとにかく最高です。
ダンスのできない親友ウイラードのダンスがみるみる上達するシーンもいい。
さらに牧師の奥さんを演じるダイアン・ウ ィーストがキュートでいい。
だけどストーリーはハチャメチャずっと禁止されているダンスなのにウイラード以外の生徒は隣町で毎日ダンスをしていたかのようにダンスが上手くて、それも尋常じゃないくらい上手くて、華美なことなんか許されないような町なのに学生なのに皆タキシードやドレス持ってるのです。
ケヴィン・ベーコンはこの映画でブレイクするのですが、ケヴィン・ベーコン演じるレンのダンスは周りのダンスが凄すぎて、なんだか一番ヘボイんです。
仮設のダンスホールでの脇役のダンスシーンは圧巻で、一人一人のダンスをもっと長く観たくなってしまうのです。
などと言いながらも、この映画ビデオで何回観たことか分かりません。
何人の人を部屋に招いてこのビデオを観せたことかわからないくらい観ました。CDも買いました。公開当時衝撃でした。間違いなく音楽映画の金字塔です。