フジタジュンコ

ビースト 獣の日のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

ビースト 獣の日(1995年製作の映画)
4.0
我らがアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の初期作品。

黙示録を解読してしまった(と信じている)神父と、ヘビメタショップの店員と、うさんくさい超心理学者の3バカトリオが反キリスト者の生誕を阻み、悪魔と対峙するために試行錯誤するオカルト・ホラー・アクション・コメディ。(要素が多い)
いま現在の陰謀論やキリスト教の福音派を彷彿とさせる、皮肉たっぷりの描きかたはさすがイグレシア監督の手腕。そのせいか、ドタバタで楽しいけど、なんかちょっと悲しい作品だな…

反キリストは存在したのか? 悪魔とは何だったのか? 本当に彼らは世界を救えたのか? ボロボロの神父とヘビメタ野郎の2人が歩き出す姿がなんとも切ない。