【渋谷TSUTAYA VHS回収】
初アレックス・デ・ラ・イグレシア。
独特な映画ばっか撮る監督と聞いてたから身構えてたけど、ブラックコメディとして真っ当に面白い(初期作だから?)
悪魔から世界を救うためあえて悪行に身を投じる神学者と、ヘビメタ好きのレコード店員、そしてヤラセスピリチュアルで名声を得るテレビ司会者が集結し、“反キリスト”誕生の場所を探し出す。
アバンタイトル、巨大な十字架の倒壊で掴みはバッチリ。
悪魔=過激な自警団という社会的メッセージも織り交ぜつつ、悪魔そのものも登場するオカルト世界観とのバランスが絶妙でとても楽しい。
“教会は立体の十字架である”という発想から悪魔の本拠地を暴く展開はなかなか日本人にはない感覚で面白い。