あまりにも有名な小津安二郎。
あまりにも有名な東京物語。
ただ、敷居が高くて。。。
先日、何十年かぶりに会った映画好きの友人に、小津作品を見ずに、映画ファンを名乗る資格ないと、怒られて💦
ようやく鑑賞。
しかしなぁ。
モノクロはいいとして、70年以上前の作品やし、やっぱ、古い。
カメラワークも、演出も。何よりも、日本人の生活、気質の違いに戸惑って。
ドラマティックな展開もないし。。。
ただ、不思議なことが。
気づいたら、引き込まれてた。
小津マジック?
親から見た子供。
子供から見た親?
戦争の傷が癒えてない時代に、懸命に生きる人々。東京とは?
いろんなテーマは、存在する。
しかも、誰も悪くない。悪人も登場しない。
ひとつ、大きな事象は、あるけど、それも、日常の延長。
なんてことのない日常。
デフォルメした演出のない世界に、なぜか引き込まれた。
表現おかしいけど、不思議な作品。
エンディングに向けて、静かなスクラムトライ。そんな感じかな。
さすがにライブで知ってた役者さんは多くない。笠智衆は、寅さんで知ってたけど、有名な原節子も、初めまして。
ただ、笠智衆、じいさんすぎるやろ。
このとき、まだ、40代。
いまなら、まだ、若輩者の、年齢。
朴訥とした演技、素敵でした。