なつ

戦火を越えてのなつのレビュー・感想・評価

戦火を越えて(1965年製作の映画)
4.4
従軍中の息子が怪我をしたと聞き、ゲオルギーは、はるばる病院へ。
息子は退院したと知り、今度は戦地へ!
ゲオルギー爺は、葡萄畑の農夫で土で春の到来を感じる。素敵や。
そんな爺が、戦地で鉄砲背負って走り、仲間と戦うコミカルさに笑った。
爺はひげもじゃ、前髪パッツンで風貌もコミカル(笑)
豪傑で、優しいゲオルギー爺は、いつしか、皆の父さんのようだ。
何とかして息子に会わせてあげたいって心から祈りながら観てた。
葡萄畑のシーンは、ジーンとする。
人としての道徳観、倫理観を問うてくる…。

反戦映画で父親と息子に軸を置くて珍しいなぁて思ってたんだけど…
弟が高校生の頃、無断外泊を繰り返して、母親がオロオロして心配で寝れないて泣いてた。
帰宅した弟を半殺しにするかと思いきや、父親が一言、“母親を泣かすようなことだけはすな”て、諭すように言うた。
この一言は弟への効果絶大だった。
本作でも、ゲオルギーが最後に奥さんのことを口にしてたから、あぁそうだなぁて…。
愛情を強く感じて泣けてきた。
なつ

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