不朽の名作。
オープニングのオダギリジョーの色気で少しワクワクする雰囲気だが、内容は異なってくる。
都会に出てお洒落でチャラい女ウケする弟と田舎に染まりきっておっさん臭くダサい兄。
幼馴染の智恵子を連れて3人で出かけるも吊り橋から彼女は転落してしまう。
そこから兄弟の深い関係が描かれおり、一瞬のゆれで物事は変わる。
オダギリジョーと香川照之の対照的な兄弟が随分スパイス効いている。
オダギリジョーが事件のあと、シャワーを浴びながら生前に抱いてしまった智恵子の身体の温もりや肌触りを思い出し、吐いてしまうシーンがリアルを感じて1番印象に残った。
吊り橋がゆれる=感情がゆれると言う表現でもあるのかな。
西川美和は田舎のいや〜なところを録るのが巧い。
弟が証言を変えたあとの兄の目が寂しくも優しくも感じて忘れられない作品となる。