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僕等がいた 後篇のsiのCinemaRecordのレビュー・感想・評価

僕等がいた 後篇(2011年製作の映画)
4.0
最愛を信じ抜けるか、というテーマ。

高橋は、どんなことがあろうと自分が矢野を支えるんだという使命感。
矢野も高橋の元へ行きたいけど、傷つけたく無い一心で会いに行けない。

高橋は矢野ののことを信じ抜いているから、自分の事が好きで会いに行きたいけど会いに来れない事情がある、という所まで分かっている。
表参道のデートの最後、お互いが前に進もうと別れを決めるシーンは見ていて辛かった。
付き合って華やいだ思い出を眩しく映して、別れと対比させることでこれでお別れ感を印象付けていた。

ここのシーンでこそ、祈り〜涙の軌道が刺さった。
夢に泥を塗りつける自分の醜さに。
無防備な夢想家だって誰かが揶揄しても笹舟のような願いを浮かべれば良い。

すがるような思いで最愛を信じ、試練を乗り越えて、最後はお互い報われてよかったです。
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