マーくんパパ

我は海の子のマーくんパパのレビュー・感想・評価

我は海の子(1937年製作の映画)
2.0
船から落ちて助けられた遠洋漁船の海の男たちとの邂逅で金持ちボンボンの素性が改心していくドラマだが無理くり作った感が見えて感動薄い。頭でっかち見栄っ張り親の庇護に甘え放題の子供の心境変化に今ひとつ納得性がないのと、子供のお守り役漁夫S・トレーシーが船長同士の帰港争いというどうでもいい意地の張り合いが原因の巻き添え事故で亡くなるというのも余り感心しない。トレーシーの朴訥な海の男振りが唯一いい感じ、後年の『老人と海』でより渋みを増してくれる。