3回目、古今亭志ん生の落語流してたり何なりのギャグだったり、北野武の最高潮。俺が殺し屋として向かう道中で聴く落語は誰だろうな、志ん朝談志ではなく、文楽かな。でもここぞというときは立川談志の芝浜を召喚したい
2022/01/01
ビートたけしと白竜の移動(歩きや車)が儀礼的である一方で、川上麻衣子の移動は、祭りに寄ったり近道を探すことにより、男性のそれとは違い、特殊で魅力的なものに感じる。
しかし社会で成熟していくにつれて、川上麻衣子はセックスを儀礼的作業的に行うようになっていく。挙げ句の果て、シャブという目的を追い求める下劣な俗物になる。
この映画で、男は無機質で流れるままに儀礼を続ける存在として描かれるけれど、川上麻衣子に見られるように、女性は、男性を解放してくれと言わんばかりの望みを託されているように思う。
最後の女性のワンショットに北野武は望みを託しているのか。