ゴメズ

少年と自転車のゴメズのネタバレレビュー・内容・結末

少年と自転車(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ただ淡々と流れていく映画。さすがカンヌ国際映画祭グランプリに輝いた映画だけはある。
まさにカンヌ系の映画だろう。
父親から捨てられ褒められる事で自分を必要としてくれる人が自分の存在価値を見出してくれていると思い
シリルは悪い事にも手を染めてしまう。
ただそんな純粋無垢なシリル全てを受け入れられる事のできる聖母マリアのようなサマンサ。
彼女は本当に凄い。
探していた父をやっと見つけた時のシリルの行動にはほろりとくるものがありますね。
彼も本当は解っていたのだろう。父が自分を手放したことを。
どのシーンでも赤い色を身にまとっているシリルだが、夜のワンシーンでは赤色が使われていない。
彼が本当にサマンサを必要としたのがあのシーンなのだろうか。
最後のシーンでは喧嘩には立ち向かっていたシリルが歯向かわない。
シリルも愛というものを理解し大人になったのだろう。
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