140字プロレス鶴見辰吾ジラ

駅馬車の140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
4.5
【映画!!】

巨匠ジョン・フォード!
名優ジョン・ウェイン!
アクション!!

ある駅馬車に乗り合わせた者たちの群像劇と勇敢な男によるアクション。ときは1939年、映画の美しさや激しさは白黒の世界のモノだった。しかしながら本作の熱量を現代で呼び覚ますことは容易なことではない。むしろ現在が色褪せる側かもしれない。駅馬車に詰め込まれ揺られるそれぞれの人生と誕生をエッセンスに、そこに恋心が生まれたり、信頼が芽生えたり。クライマックスまでアパッチがどこから奇襲してくるかわからぬ中続く彼らの日常と一瞬で走り出す非日常。猛スピードで駆ける馬とその上を飛び移る純然たるアクションの雄弁さ。躍動感。最後の最後まで決闘と恋とを詰め込む緊張感とそれを緩ます粋な祝福。「The End」の文字が映し出されるそのときまで映画を見ていたのだよ、我々は。