ペコリンゴ

おかしな二人のペコリンゴのレビュー・感想・評価

おかしな二人(1968年製作の映画)
3.7
記録。
往年のゴールデンコンビで贈る、バツイチ男同士の「夫婦漫才」。

ジャック・レモン&ウォルター・マッソーのコンビが堪らなく好きだ。
僕が初めてこのコンビを観たのが「ラブリー・オールドメン」(1993)。いがみ合う腐れ縁の老人たちといった役柄で、悪口とか超言い合うけど結局仲が良い。
ほんでマッソーの方がちょっと意地悪。きっと好きな子を虐めたくなる男の子のアレだ。いやいや、そんなBL的な話は置いておいて、とにかく息の合うとかそういうレベルでは説明できないマジックを感じたんですよ。

さて、今から50年以上前の本作。
マッソー演じるオスカーは何事にも無頓着、部屋が汚れまくりでも気にしない男。一方のレモン演じるフェリックスはキレイ好きで家事や料理も上手。離婚の傷心で自殺を仄めかすフェリックスを救うため、自分の家に居候させるオスカーだったが、フェリックスの潔癖ぶりに日に日にストレスが溜まっていき…

…とにかくレモンの嫁っぷりが半端ないw
あれだけ汚かった部屋はピカピカになり、食事は勿論完備。マッソーの帰りが遅くなると、何で連絡を寄越さないんだと不貞腐れる。いや、嫁かw

環境の変化によるストレスから怒りを爆発させるマッソーとレモンの掛け合いもまた楽しい。でも取っ組み合いとかにはならないんだよな。仲良いから。

嫌よ嫌よも好きのうちというか何というか…いや、やっぱBLじゃねぇか!…違いますからね(笑)