鑑賞記録。
マノエル・ド・オリヴェイラ。
主演はマルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴの娘、キアッラ。
監督作品の常連、レオノール・シルヴェイラ、ルイス・ミゲル・シントラの出演も嬉しい、愛の不在の物語である。
本作も触れれば毀れそうな、感傷的な作品である為、レビューは割愛する。
「愛」とは、人を幸せにするものなのか、苦しめる物であるのか。
「個性」とは、「信仰」とは─。
様々な想念が千々に入り乱れ、上手く語れそうもない。
古風で濃密な生き様と、現代と云う時の流れの酷薄さとを唄に載せ、見事に融合させた名作である。