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ジェイン・エアのkuuのレビュー・感想・評価

ジェイン・エア(1996年製作の映画)
3.5
『ジェイン・エア』
原題Jane Eyre.
製作年1996年。上映時間113分。

自らの運命を切り開き、幾多の障害を乗り越えて幸せを掴み取った女性の姿を描く英国産文芸メロドラマ。
シャーロット・プロンテ女史の同名の名作長編小説、6度目の映画化。
監督はフランコ・ゼフィレッリ。
衣裳はジェニー・ビーヴァンが担当。
シャルロット・ゲンスブールがヒロインを演じ、アンナ・パキンがその幼年時代を演じる。
共演はウィリアム・ハート、ノマリア・シュナイダー、ジョーン・ブローライト、フィオナ・ショウ、サミュエル・ウェスト、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名優ジョン・ウッド、スパーモデルのエル・マクファーソンほか。

ジェインは両親を亡くしたため叔母に育てられたが、そこでは叔母とその家族によってつらい目に合わされ続けていた。
やがて彼女は、寄宿学校に追い払われる。
だがそこでも過酷な生活が待ち受けていた。
女性教師のテンプルと同級生のヘレンだけを心の支えに励む彼女だったが。。。

ジェイン・エアって映画化されたのは沢山ある。
ドレニシヨウカナ
的に選んだ1994年版
これまでに何本かは見てるけど正直どれ見たか定かでない。

ジェーン・エア (1943年の映画) - 監督:ロバート・スティーヴンソン。
出演:オーソン・ウェルズ、ジョーン・フォンテイン。

ジェーン・エア (1970年の映画) - 監督:デルバート・マン。出演;スザンナ・ヨーク、ジョージ・C・スコット。

ジェイン・エア (1983年のテレビドラマ) - 監督:ジュリアン・エイミーズ。
出演:ティモシー・ダルトン、ズィーラ・クラーク。

ジェイン・エア (1996年の映画) - 監督:フランコ・ゼフィレッリ。
出演:ウィリアム・ハート、シャルロット・ゲンスブール。

ジェイン・エア (2006年のテレビドラマ) - 監督:スザンナ・ホワイト。出演:ルース・ウィルソン、トビー・スティーブンス。

ジェーン・エア (2011年の映画) - 監督:キャリー・ジョージ・フクナガ。出演:ミア・ワシコウスカ、ミヒャエル・ファスベンダー。

なんぼあんねん🥺。
今作品は、以前に見たのより(正直記憶が曖昧)
幼少期のジェイン(演じた実力派のアンナ・パキン)が、わずかなシーンでジェーン・エアの幼少期の物語を語るカット割りで、個人的には良い編集が施されているかな。
アンナ・パキンのシーンは、エアの熱血で忠実な気質をよく伝えてるし、シャーロット・ゲインズボローの非常にミニマルだが鋭い演技のための実質的な土台を作り出しているかな。
実際、ジェイン・エアとロチェスター氏の間の魅力は、これらのシーンによって理解されるんかな。
しかし、それ以外の場面やと、説得力のある関係でありながら脈絡がうすい。
ただ、今までに見た『ジェイン・エア』の脚色の中では、今作品で演じられた関係が最もスムーズで優雅なものやと思うかな。
ロチェスター氏の高揚した言葉の多くは、ムードのある表情に置き換えられ、ジェイン・エアがスクリーン上で彼を観察し、意味を理解することができるようになったんは、表情ではなく言葉ですべての感情を表現している本からのロチェスター氏の台詞を使用した場合よりもはるかに直観的なことだと思う。
ジェーンは聞き手やなく観察者であり、彼への思いの深さは不明なままやけど、今作品は新鮮に感じます。 
何が彼女をそこまでさせるのか。 また、ウィリアム・ハートは、ロチェスター氏の気分の変化を、他の役者よりもリアルに表現している。
彼は、単に行動してんのではなく、記憶によって生じた衝動によって考え、反応し、行動しているように見える。
また、このロチェスター氏は、突然の口調じゃなく、効率的に家の主人として行動し、より熟練し、立派に見えるそんな所は好感がもてました。
ジェイン・エアの物語は、映画であれミニシリーズであれ、映画化すんのは難しいけど、少なくとも今作品は、できる限りシンプルで魅力的な物語を伝えることに成功してると思います。
ただ、多くのファンにとっては(原作を照らすと)、いくつかのストーリーの展開が本から逸脱しているんは否めない。
特に、荒野と聖ヨハネについては。
せや、おそらく他のシーンも追加され、それがこの映画をより強固なものにしてるんかな。
全体的としては、ある面ではストーリーが幻想的でなくなったように感じられ、また別の面では残念ながらテンポが良すぎたように思う。
また、シャーロット・ゲインズバラが最も魅力的なジェイン・エアになり、おそらく最も信じられる若さになり、物語のいくつかの部分が、年配の出演者では中々できひん方法で形作られるのに役立ったと云えると思います。
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