『殺人者の父に乾杯。。』
家族団欒な還暦祝いの晩餐会である男の発した一言がドロドロな昼ドラ展開に発展する人間ドラマ。
ひっさびさにホラーじゃないジャンル。
たまには息抜きがてら質の高いの観ますよー!
資産家一族がある一言によって崩壊していく様を”ドグマ95”のルールに沿って描いた『偽りなき者』のトマス・ヴィンターベアの出世作。
ドグマ95のルールに沿った撮影方法やカメラワークも臨場感というか、リアリティあって今みてもすごないコレ!思ったよ!!
ある実業家で富豪のヘルゲの還暦を祝うパーティーが行われ、一族が別荘に集まった。
数ヶ月前にヘルゲの双子の娘が自殺したのはここではタブーとなっている。
そんな暗い話はみな忘れさり、和気藹々ムードで祝う中、長男が発した場違いな一言で会場は凍りつく。
それは父ヘルゲに自分と妹が性的虐待を受けていたという衝撃的な告白だった(゚Д゚)
こいつ言っちまったよ顔の親戚一同。
忘年会でPPAPして滑ったより気まづい空気が流れる。
参加者達は長男の話を聞かなかった事にし、ぎこちないながらまた和気藹々ムードに戻ろうとする。
ヘルゲでさえも事実無根だとシラを切る。
しかしいつしか晩餐会は徐々にその様相を呈し、いつしか罪への贖罪を問われることとなる。
人間の醜さ、本質や暗い部分を『家族』という集団の中でドロドロな人間模様が見え隠れする非常にリアリズムに富んだ秀作ですね〜(`・ω・´)
家族というものには色んな形がありますがこんな家族は嫌だなぁ