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愛の花のnagashingのレビュー・感想・評価

愛の花(1920年製作の映画)
3.5
映画史上初らしい水中撮影や、原住民の男女のボート上での逢瀬など、水や光がしっとりとした美しさで描出。しかし一方で、それに拮抗するかのように激烈な暴力性が隆起して笑う。船を壊したり人を溺れさせたりする描写にとどまらず、尋常じゃなく荒ぶる風と波、しっかりと高さを見せる崖や橋もひたすら剣呑。その両者を、異性愛と家族愛に揺れる少女がエクストリームに往来する。転調しまくる劇伴はこれにピッタリだったが、耳にこびりついてしまいツラい。
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