TaiRa

愛の花のTaiRaのレビュー・感想・評価

愛の花(1920年製作の映画)
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映画史上初の水中撮影がこれらしい。この時代の水中撮影ってどうやってたんだろ。

冤罪か何かでムショ入ってた過去のある父親が再婚して自然に囲まれた島で暮らしてる。娘がいるけど養母と仲悪い。退屈な生活に嫌気が差して養母は間男と浮気、現場目撃した父親は間男ともみ合ってる内に相手を殺めてしまう。父親と娘が逃亡、偶然その島にいた探偵が追ってくる。探偵が殺人現場に駆け付ける場面と、港に逃げた父娘がボートの燃料を調達する場面のクロスカッティング。こういうの普通にドキドキする。探偵が港に見えた瞬間の父娘の行動とか。父娘が銃で脅して逃げるんだけど、その時に探偵が「世界のどこへでも追いかけてやる」みたいな捨て台詞言うのアツい。南太平洋の島に流れ着いて平穏に暮らす父娘。この辺は牧歌的。崖から海に飛び込んで泳ぐとこで水中撮影。水着がワンピースなんだけどスカート部分のフリフリが水に揺らぐの映える。水中表現に適した水着とか考えたのかな。父親の水中息止め記録に娘が挑戦するみたいな遊びも。この場面ガッツリ伏線になってた。船乗りの青年と娘が出会い淡い恋心抱くみたいなのもある。原住民の不良三人組との軽いアクションなど。探偵が島にやって来ると娘が船をぶっ壊して孤立。島に四人だけの状態で娘があの手この手で探偵殺そうとするのバイオレント過ぎて笑う。クライマックスのアクションで崖からの飛び込み、水中息止めが回収。ちょいちょいキマってる画が入っててやっぱグリフィス凄いなと。
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