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ドニー・ダーコのYYamadaのレビュー・感想・評価

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
3.4
【タイム・パラドックス佳作選】

◆パラドックス発生の方法
〈タイム・トラベル〉
 →「銀色のウサギ」に導かれ…
   (ネタバレ防止のため割愛)
  
〈見処〉
①SF+青春+カルト=超難解作
・『ドニー・ダーコ』は、2001年のアメリカ映画。リチャード・ケリー監督・脚本。
・舞台は1988年、米マサチューセッツ州の小さな町。精神科に通院し、投薬治療中の高校生ドニー・ダーコ(ジェイク・ギレンホール)の前に、ある夜、銀色の不気味な様相のウサギが出現。
・ウサギから「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒しかない」と告げられた翌日から、ドニーの周囲で奇妙な出来事が次々と起きていく…。(eiga.comより抜粋)
・本作は、青春、SF、サスペンスなど、多くのジャンルが混合された唯一無二の作品。非常に難解で、一度では理解できない複雑な筋立てから「リバースムービー」と呼ばれてたものの、劇場収益は振るわなかった本作であるが、現在もカルト人気を誇り、多くの考察サイトを賑わせている作品である。

②若手「性格俳優」のトップ、
 ジェイク・ギレンホール
・本作の主演をつとめるジェイク・ギレンホールは芸能一家に生まれ、『シティ・スリッカーズ』(1991)でデビュー。19歳で『遠い空の向こうに』(1999)にて映画初主演を果たし、批評家から高い評価を受ける。
・21歳となった2001年公開の本作『ドニー・ダーコ』にてインディペンデント・スピリット賞主演男優賞候補にノミネート。以後、約20年に渡り、第一線にて注目を浴び続ける性格俳優に。本作はアカデミー助演男優賞にノミネートされた『ブロークバック・マウンテン』(2005)と並び、現在でも、彼の代表作として挙げられている。
・本作では、まだあどけない表情を残すジェイク。レオナルド・ディカプリオ、クリスチャン・ベイルと並び、「子役から大成したハリウッドスター」といえる。

③結び…本作の見処は?
○: 複数回の鑑賞を前提とした超難解作であるが、それだけ「何回観ても新しい発見がある」作品と言える。
○: 80'sの青春ドラマとしても成立している。デュラン・デュランを代表とする80年代のヒット曲多数登場。
▲: 作中でドニーが先生から貰う架空の本、『タイムトラベルの哲学』を理解しないと、本作の完全理解は出来ないが、難解過ぎる…鑑賞後に解説サイトを参照されたい。
×: 不気味なウサギなどカルト作アレルギーの方にはオススメしない。

続編もあるようだが、B級映画臭を感じるので、まだ未鑑賞である…。
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