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夏休みのレモネードのlemmonのレビュー・感想・評価

夏休みのレモネード(2002年製作の映画)
3.8
カトリックとユダヤ。
それぞれの家庭の7歳と8歳の子供。
片方は白血病。

カトリックの子供は白血病のユダヤの子供を天国に導けるように頑張るわけだ。


物語だけ追うとベタベタしてそうだが、本作は互いの親のシーンにも時間を割かれていて、そっちの方が興味をそそられた。
特に頑固親父のカトリック側のエイダンクインが良い。
前半こそ高圧的で嫌だったけど、ラストに向けて、まあこういう人は怖い反面、懐が広い。
この親父、主人公のほかに長男もいるのだが、2人に対して厳しい反面で浮き上がる優しさが後半感じられて、じんわりきてしまった。エイダンの暴走を受け止める妻のボニーハントもとっても素敵だった。


子役たちにひたすらお涙頂戴の演技をさせたりとか、強引な演出もなく、悲しい物語ではあるのだけれど、見終わって爽やかな気持ちになれた。


素敵な作品でした!
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