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コールド マウンテンのkuuのレビュー・感想・評価

コールド マウンテン(2003年製作の映画)
3.9
『コールド マウンテン』
映倫区分R15+
原題Cold Mountain.
製作年2003年。上映時間155分。

全米図書賞を受賞したチャールズ・フレイジャーの同名ベストセラー小説をアンソニー・ミンゲラ監督が映画化。

激動の時代の中で、強く生き抜く女性の強さが感動を呼ぶ米国映画。

南北戦争末期、自ら兵隊を志願し戦争に参加してから3年が経ったインマン(ジュード・ロウ)は、出征前に1度だけキスをした恋人のエイダ(ニコール・キッドマン)に渡された銅版写真と本、戦地に届いた彼女からの手紙3通を心の支えに苛酷な戦場でかろうじて生き延びていた。

今までにも南北戦争を題材にした映画は『風と共に去りぬ』だとかメチャクチャ作られてるけど、ミンゲラ監督の今作品の特筆する点は、 いかに南北戦争が悲惨やったんかを見せたところかな。
米国人やったら誰もが知っている1864年のピーターズバーグで南軍の基地の下に北軍がトンネルを掘り、 爆弾を仕掛けて吹き飛ばすシーンは、すさまじかった。
爆風で兵隊が吹っ飛ぶんやけど、その中のひとりをスローモーションで映し出して、爆風で軍服がはがれていく。怖ぇなぁ。
あないな地獄を見たら誰だって戦争が嫌になって愛する人に会いたくなる。 映画の冒頭に
"地獄をはい出なくては恋人に会えない"
ちゅう必然を持ってきて、そっからメチャええラブストーリーが始まる。
アパラチア山脈の山中にあるコールドマウンテンちゅう町に、モンロー牧師(ドナルド・サザーランド)と娘のエイダ (ニコール・キッドマン) が移住してくる。
教会の建設を手伝ったインマン(ジュード・ロウ)はエイダに恋し、エイダも逞しいインマンに恋心を抱いてく。
3年後、インマンが南軍兵士として出兵することになり、これまでの想いを募らせ、ついにエイダと一度だけの接吻。
エイダは『帰りを待っているわ』と声をかけ、ふたりは離ればなれ。
戦場で北軍と戦い、瀕死の重傷を負ったインマンは、エイダからの手紙を読み恋しくなっていく。
ほんで、病院を脱走して故郷へ戻ろうと決意する。
一方、エイダは父が急死して、食べることにも事欠く有様に。
そないなとき、隣の農場のサリーが、 流れ者のルビー (レニー・ゼルウィガー) をエイダに紹介し、エイダはひとりでも生きていく術を身につけていく。
インマンも脱走兵狩りに遭いそうになったり、旦那の帰りを待つ乳飲み子を抱えた女との触れあいもあり~の、エイダへの気持ちを強くし、一歩一歩故郷へと前進する。
コールドマウンテンじゃ脱走兵を監視する義勇軍が活躍しとって、軍を脱走していたサリーの息子や夫を殺し、サリーをもリンチするという事件を起こる。
エイダは悲惨な状況を目の当たりにしながらも、インマンをコルドマウンテンで待ち続ける覚悟を固めていくんやなぁ。
果たして、ふたりは再会できるんか。
まぁそやいな感じでの展開やけど、 ジュード・ロウもニコール・キッドマンも美しい。
ジュードの毛深さはキモいけど😄。
レニー・ゼルウィガーのガチな南部なまりでガラガラと笑う田舎娘を演じてるんは注目かな。
アカデミー最優秀助演女優賞を獲得したんは納得の演技やったっす。
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