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クレージーモンキー/笑拳のmatchypotterのレビュー・感想・評価

クレージーモンキー/笑拳(1978年製作の映画)
3.5
これって、ジャッキーの初監督作品なのかな。
作品の時系列的には『酔拳』の後、か。

彼が監督だからか、今に通じる要素を多分に感じる。特にコメディ色とアクション部分。

話は割とこの頃のカンフー×ジャッキー作品の定番。
達人の腕を使いながらうまいこと生きていたけど、挫折や絶望を味わい、怒りや復讐に燃えかけ自分の道が破綻しかけた時に更なる成長を遂げ、己で新しい道が切り開く、的な王道パターン。

だけども、コメディとアクション要素については、今に通ずるジャッキー“イズム”。
軽快なフットワークの中にコテコテのギャグを入れつつテンポ良く笑いとアイデアを盛り込んだアクション。

色んなボケで話を成り立たせ、しっかりわかりやすいオチやキャラも作ってコントのようなシーンも多く、バラエティ豊かな浮き沈みがある。

アクションも長椅子を使うお得意のアクションボキャブラリーと言うか、見せる、魅せる。

楽しめるエンタメカンフー映画。
『クレイジーモンキー/笑拳』と言うだけあって前半はかなりコメディに寄せるが、後半にかけてはしっかり真髄を魅せてくる。

本作はジャッキーのタイマンも多く、最後の決闘までも見せ場がたくさん。全開。
と思って観てると定番の最後のタイマンがそれらを超えてくるパンチ力。

“笑拳”、狂気の沙汰と言って良いかもしれない。
インパクトがスゴい、まさに“クレイジー”な“モンキー”。

ぶっちゃけこのジャッキーイズムアクションとインパクトのクセが強いので話が頭に入ってこないこともないこともないけども。

最近この時代のジャッキー映画を片っ端から観てるから気付いてきたが、ジャッキー以外の主要キャラも結構“お馴染みメンバー”がたくさんいる。

毎回微妙に役所やキャラ設定が近しいけど少し違う。
これもまた見どころの1つ、か。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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