ユナマリア

珍カルメンのユナマリアのレビュー・感想・評価

珍カルメン(1915年製作の映画)
4.0
有名なオペラ「カルメン」をチャップリンならではのコメディに仕立て上げた作品。

公開にあたって、エッサネイ社とチャップリンが揉めたようだが、作品としては名作のひとつ。

伍長のホーザリーは門番をしているしっかりものののように見えるが、どこか抜けている。

そんな彼に目をつけたのが盗賊団の美女カルメン。

彼女がホーザリーを誘惑している間に、盗品を運び込むという作戦を立て、見事に成功をするのだが…

ストーリーは文句なく面白いのだが、なんせカルメン演じるエドナ・パーヴァイアンスの妖艶で明るい芝居が良い。

身体の動かし方や表情など、全てが魅力的である。

そしてラスト付近のチャップリンの芝居。

有名なカルメンを刺すシーンの表情は、寒気がする程、いつもと違う顔になるのが凄過ぎる。
ユナマリア

ユナマリア