Asino

テスト・パイロットのAsinoのレビュー・感想・評価

テスト・パイロット(1938年製作の映画)
3.5
MotAのクロスビーが物真似をやってたシーン、台詞から検索してみたら、『テストパイロット』(1938年)という、クラーク・ゲーブルとスペンサー・トレイシーが共演してた映画だったとわかりました。
なるほどだから「ゲーブル?トレイシー?」「ゲーブルかと思った」って台詞に繋がるのねぇ、となり、我ながら酔狂と思いつつ、普通にアマプラにあったものだから見てみた。

1938年のアカデミーの作品賞候補にもなってて、ドラマは1943年の話。空軍入る子なら皆見てた映画なのかもしれない。

ゲーブルの役(テストパイロット)はマーベリックみたいな、腕はいいが無茶な男で、彼が不時着した先の農場の娘と恋に落ちて電撃結婚するんです。
ここまででだいぶ尺を取ってたのでロマンス?かとおもいきや、いつ死ぬかわからない賞金稼ぎみたいな男に惚れちゃった女性の苦しみと、飛ぶことをやめられないアドレナリンジャンキーみたいな男(しかしどうしようもなく魅力的)(そりゃあクラーク・ゲーブル...)と、彼女の登場よりずっと前から彼を支えてきた相棒の男の三角関係みたいな話で...。
恋愛と嫉妬というよりは、自由にさせるしかない破天荒な男に惚れちゃったもの同士、支え合うしかないみたいな関係性というか@@
もちろん時代が時代なのでゲーブルとトレイシーの役の二人の関係は「相棒」でしかないんだけど(にしては近い)

いつもの悪い癖で、これグンナー目線でみたらめっちゃ切ない話では?とか思いながらみてしまった。

それにしても、1938年の時点でこれだけのもの撮ってたんだなぁと思うとすごい。もちろん時々すごくおもちゃっぽくなったりするけど。

『マーベリック』だけでなく『ライトスタッフ』のことも思い出させる要素がたくさんありましたが、その辺撮った人たちは当然この作品も知ってたに違いないし。色々興味深い。
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