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大菩薩峠のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

大菩薩峠(1957年製作の映画)
3.3
中里介山の未完の長編小説を内田吐夢監督が映画化した「大菩薩峠」三部作の第一作。(1957)

幕末。武州と甲州の境にある大菩薩峠の山頂で、邪剣の使い手、“音なしの構え”の机龍之介(片岡千恵蔵)は、何の理由もなく巡礼の老爺を斬り捨てる。
更に、奉納試合の対戦相手である宇津木文之丞(波島進)を一撃に斬り殺すと、前の晩にどうか明日の試合に負けてほしいと嘆願した文之丞の妻お浜(長谷川裕見子)を奪い江戸へと逃れる。
それから4年。
文之丞の弟・兵馬(萬屋錦之介)は、仇をうつため龍之介を追い江戸に出るが、そこで、龍之介に殺された老爺の孫娘お松(丘さとみ)と知り合う。
一方、龍之助は、お浜との間に一子郁太郎をもうけていたが、2人の果し合いを止めようとしたお浜を殺めてしまう。
やがて、乱心したように殺しを繰り返えした龍之介は、大和路で、お浜と生写しの女、お豊(長谷川裕見子)に出会い、空虚な心に火がともりかけるが…。

~その他の登場人物~
・俊足の怪盗、裏宿の七兵衛(味のある月形龍之介)
・神尾主膳(山形勲)


「我々の武術は女の操と同じこと。
でも、家の大事、親兄弟の命にも関わる時は。
その時は女の操を破ってもよいと申されるか」

「剣は心。心正しくなければ剣もまた正しくない。剣を学ぶ者は、先ず心を学べ」
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