モラトリアムの時間旅行
社会人になろうとする高校卒業シーズン。平凡だが真っ直ぐ、夢もハッキリしていない青年が、優秀で美人でお金持ちの高嶺の花に恋する話。
この歳のモラトリアムを恋愛を混ぜつつ視聴者を当時の自分に没入させてくれる。
それを女子学生が達観した様子で助言しているのが面白い。
最初は大人視点から観ていたのに、いつのまにか彼らの仲間になったような引き込まれ方があります。
「男ではなく大人になって」
ロイドの女友達が放った簡潔かつ的を得た痛烈な一言が、ロイドを貫いて観ている僕にも突き刺さりました。
そうなんだけど、それが難しい。もがいた結果、音楽をスピーカーにのせて愛を伝える泥臭さは名シーンです。
キャメロンクロウ監督
ジョンキューザック