るい

宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島/決闘巌流島のるいのレビュー・感想・評価

3.4
三船敏郎版の宮本武蔵完結編

錦之介さん版に比べると、人間臭さや剣の技としての強さと、本当の剣豪の強さとの間で苦悩しまくる宮本武蔵というよりは、やっぱり普通に宮本武蔵のダイジェストって感じだった。

あと、こちらは色恋沙汰が多く描かれていて、どっちが原作に近いんかわからんけどちょっとやぼったい印象。

普通にもっと三船敏郎のかっこいい宮本武蔵がみたかった。かわりに佐々木小次郎は見せ場が多かったかも。冒頭、物干し竿(佐々木小次郎の長刀)の燕返しで本物の燕斬ってたんはびびったけど。

錦之介さん版でもありましたが、虫を箸でつまむ事で相手が怯む描写は面白いね。あんなこと出来るのはすごいやつに違いないってやつ笑

ちなみに、吉川英治の小説の宮本武蔵はかなり創作だそうな。親友の又八とかお通さんとかはいないし、沢庵和尚との出会いもあんなんじゃないらしい。
るい

るい