まりぃくりすてぃ

初恋のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

初恋(1951年製作の映画)
3.0
私の最好き映画『ブラザーサン・シスタームーン』でお母さん役だったイタリアのヴァレンティナ・コルテーゼさんが、ここでは主演だ! センス良くて頑張り屋な、いい役者って最初からわかる。けど、ちょっと地味見え。(顔アップショットの多さのせいもあって)目幅の広さが妙に印象的で、しかも右目がロンドン警察に左目がパリ万博(テロ計画地)に向いていて(つまりは斜視ぎみで)、どっち側の人間なのかの葛藤に苦しめられる役柄に…馴染みすぎ?

恋人役♂は安定的に悪者見え。そうである必要があったことに、逆にがっかり。

そして、、
小動物とバス停標識を足して2で割ったような助演の女が、“可愛いでしょ”をくるくるくるくる追い求めてた。バレエが得意なのね💕
デビュー当時から既に作り置きしてあった可愛げ?

内容的には、テロどうなるか?の夜会のハラハラから警察署のやたらな機敏さまでが、惹きつけた。ほかは特に何かを攻略してのけた映画と思えない。

本作は、IRA(アイルランド共和軍)の某女性参加者の悲劇性?にインスパイアされて英国人がこしらえたドラマだから、アイルランドを抑圧した“体制側”に優しい。「テロする抵抗集団=悪。警察=善。抵抗をそもそも生んだ独裁者にはさほど厳しく白黒つけない」というのは、やや残念な子供っぽ脚本のようにも。。

のちに1972年に “血の日曜日事件” を経て二つの素晴らしいプロテストソングが作り上げられ、どちらも英国内では放送禁止、アイルランドでは大ヒットしたそうだ。
https://youtu.be/fDYw6FtHu-A
https://youtu.be/p4cPoaXRRrg