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タクシードライバーのたむたむのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.6
孤独なタクシードライバーの姿を通して大都会・NYの闇を描く、マーティン・スコセッシ監督×ロバート・デ・ニーロによるサスペンス。BSにて。

世間の不浄さに苛立ちを募らせるベトナム帰還兵のトラビスは、夜の街をタクシーで流しながら生計を立てていた。何もかも上手くいかない日々。ある日、闇ルートから銃を手に入れた彼は、ある計画を実行する…

序盤、カフェでベッツィーと会話するシーンがヤバいヤツ過ぎて爆笑。てか、もともとトラビスのどこに惹かれたのかが謎だけど(笑)
部屋で鏡を相手にリハーサルを重ねる、有名な「あのシーン」もデニーロならではの不気味さ。しかもあれが全てアドリブだというのだから、さらに恐ろしい!
個人的に好きだったのは、終盤の銃撃戦を上から舐めるように捉えたカメラワークかな。

ただ、ボヤッとしたオチには賛否あるかも知れません。ふと思ったのですが、もしかすると『キングオブコメディ』と同じ解釈ができるのかも。。

作品のテイストとしては『ジョーカー』を思わせますね。実際、ジョーカーの監督トッド・フィリップスは「タクシードライバーの要素を多く取り入れた」と話しており、両作を見比べると似通った共通点が幾つも見付けられそうです。

ポン引き役の若きハーヴェイ・カイテルの姿が衝撃級(笑)それ以上に、アイリス役・当時13歳のジョディ・フォスターが既に完成しててビックリ。
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